悪魔の刃 - 雨 | |
刀を抜くと近接ダメージだけではなく、長距離ダメージも与えられる ※刀専用スキルが登場する |
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出現率:0.85% | |
ダメージ150%(遠距離)/ 185%(近接)、攻撃速度67%(遠近とも)
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「悪魔の刃 - 雨」、通称「刀」(英語では"Demon Blade - Rain", DB)は2021年8月に実装された、アーチャー伝説初の近接攻撃を持つ武器。中国語版での名前は「妖刀村雨」であった。重訳の悲劇である。
遠距離攻撃も可能な遠近両用となっており、どちらが出るかは状況により自動的に決まる。非常に高い攻撃力と遅い攻撃速度を持つ。攻撃の出は遅いもののMCはかなりやりやすく、初期速度の倍以上出せる。
近接攻撃は範囲内に敵がいる時に自動で発動し、そのすべてにヒットする。壁越しにも攻撃でき、増矢系のスキルも上乗せされる。近接攻撃の発動中は衝突ダメージを無効化できるので、ぐいぐい押してくる近接型の敵は気にせず斬りまくっていれば無傷で攻撃を続けられる。
範囲内に敵がいなければ遠距離弾が出る。ごく普通の飛び道具だが、威力は高いもののノックバックは小さく、出・飛行ともにかなり遅く当てにくい。鎌の低性能版といったところ。
とはいえ、近接に強いからといって突撃ばかりしていたのでは早死にの運命なので、あくまで基本は遠距離で戦い、ここぞという時に近接を繰り出すのが標準的な戦闘スタイルとなるだろう。瀕死の時に近接で敵を倒すとHPが少し回復するが、狙って近付くと逆にトドメを刺されがちなのであまりおすすめはできない。
刀を装着した時だけ出現するスキルが2つあり、いずれも近接攻撃を強化するものとなっている。
アイコン | 名前 | 効果 |
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ファントムの刀 | 近接攻撃(斬撃)がヒットすると複数の弾が出る | |
影のサムライ | 近接攻撃(斬撃)をサポートするサムライを召喚する。 |
特にファントムは強力。近接攻撃と同時に大量の小さな弾を扇状に撒き散らし、他の敵に当たらなければ壁で反射して目前の敵に再ヒットする。
影のサムライは近接の時に1体のクローンが出るというだけで、増矢なども継承しないので期待外れ。普通に増矢などを取った方が遥かに強い。
刀は近接攻撃そのものの威力が(遠距離より)高いわけではないのだが、増矢系のスキルにより攻撃範囲が広がり、その範囲内の敵には増矢のダメージも全て加算されるため、ダイアゴナルやサイドを取ることで絶大な威力を発揮する。増矢系のスキルの出現確率を増やすルーンがあるので、刀を常用するなら是非取りたい。
リアは正面の敵にはヒットしないが、真後ろに攻撃判定が発生するため挟撃されている時に後ろの敵にもダメージを与えられる。リアには近接攻撃時のみ攻撃力+15%のボーナスがあるが、これは前方への攻撃には乗らない。
初期の攻撃速度が極端に遅いので、攻撃速度を増すスキルやその他の手段の確保が課題となる(導入後にナーフされかなり遅くなった)。このため、マルチショットの攻撃速度-15%の悪影響が大きくなりやすく、特にステージ最序盤で取ってスピードブーストが取れないと命取りにもなりかねない。また、マルチショットを取った場合の挙動にクセがあり、MCを遅めにしないと近接は単発になり、遠距離は2発目が狙いを外れてしまう(後者は他の武器でもあるが、刀では顕在化しやすい)。マルチには攻撃力-10%のペナルティがあるが、近接時はデメリットが多いためか-5%に軽減される。
フロントアローを取ると近接攻撃にも全て攻撃力-25%(悪魔のものは-20%、ヒーローや装備の能力によるものは原則±0%)のペナルティが課されてしまうので、近接攻撃のダメージは思うほど増えないか下手すると減少してしまう。特に2つ以上は取らない方が良い。また、近接時のみ、ダイアゴナルは1つあたり20%、サイドは取得数にかかわらず全部で20%の攻撃力ペナルティがある。
近接攻撃とスキルについての詳細な計算などは「戦闘」の該当項目を参照。
2023年5月に追加された新スキル「痛み抑制」と「全力一撃」はいずれも刀との相性が良い。痛み抑制は、近接戦闘時に衝突ダメージ以外のダメージも大幅軽減してくれる。全力一撃は、遠くのモブに駆け寄って一太刀浴びせる時に大ダメージを与えられる。
ピアーシングショット(貫通)と跳ね返りは取って損することはないが、近接攻撃は範囲内の全員にヒットするため両者がなくともある程度はカバーできる。逆に、近接だと両スキルの効力も得られないため、遠くの敵を狙いたいのに近くに敵がいて遠距離攻撃を出せずできないといった状況が発生する。状況によってはあえて一歩下がって遠隔攻撃を出そう。
ジャイアントで巨大化すると、ヒーローによっては壁越しに遠距離攻撃を出せるようになるが、密着した敵に近接攻撃が当たらなくなる場合もある。当たり判定に不具合があるようだ。
ヒーロー「信玄」と同時に、彼の持ち物という設定で実装された武器なので、当然ながら相性は抜群。彼が装備したときのみ、攻撃速度が速く(80%)、特殊スキルの遠距離斬撃「燕返し」も使える。
敵との距離を詰めて一気に倒すという刀の性質上、被弾により攻撃力の増すヘリックスやアクエア・メリンダなどとも相性が良い。鎧「光のローブ」「黄金のチェストプレート(ミシック)」や魔導書「アーケインアーチャー」などと併用することでボスも瞬殺できる。
猫法師は素早くMCすることで猫砲の発生数とDPSが大幅に増加し、また★4以上になると動かないことで大幅なボーナスを得られるため、MCが速く接触免疫を持つ刀との相性が非常に良くなる。
アイリスは遠距離攻撃が時々フロントアロー+1状態になる固有スキルを持つが、これは刀の近接攻撃には適用されないため相性は良くない。メリンダの弾幕は刀の近接時にも出る。
他の装備に比べドロップ率は低く(2023年以前よりは落ちやすくなった?)、無課金だとミシックにするまでかなりの時間がかかる。
2023年7月に低レアリティでも圧倒的な強さを誇る「遠征の拳」が実装されたため、新たに刀の強化を進める人は少ないと思われるが、メイン武器として使用したいなら、クラン補助でもらう、行商人から購入する、セレクトパックで購入する(課金)などで積極的に集めていこう。
装備の交換でも入手できるが、確率が極めて低いことや、ゲーム終盤は精錬やミシック以降のレアリティアップで大量の装備が必要になることからおすすめしない。
実装後は近接攻撃の圧倒的な強さから、性能が「レアリティが1~2ランク上の他の武器」と同等と評され、一躍人気武器となった。
その後2022年9月に2つめの近接武器である「遺跡の大剣」が実装。強力な一方でMCに難があるなど必ずしも刀の上位互換というわけではなかったが、徐々に移行する人も見られ、人気を二分するような形となった。
2023年7月には3番目の近接武器・S級装備「遠征の拳」が実装。既存武器を上回る驚異的な性能で刀と大剣はその役割を終えた感があったが、S武器のレアリティアップが困難なことや、精錬と祭壇が上限に達してしまうと武器の使い道が本格的になくなってしまうこともあってか、それまで愛用してきた武器で最上位レアリティの混沌を目指しているプレイヤーもそれなりにいる。他プレイヤーのネームカードが閲覧できるイベントなどで確認すると、現在でも刀の使用者は決して少なくないようだ。
PvPでは逃げられやすく向かないので、別途PvP用武器の準備が必要となる。刀と拳の直接対決になると、近接の射程距離が違うために一方的に負けてしまうようだ。
トータル性能では拳に劣る刀だが、いくつかの側面では拳が完全上位互換とも言えず、状況によっては刀の方が有利なこともある。
拳や大剣はビーム状の直線攻撃が出るのに対し、刀は半円状の斬撃が出るため攻撃範囲(面積)が広く、増矢がなくても隣り合った複数の敵を攻撃でき、増矢を取った場合は全方位を隙間なく攻撃できる。(ただし攻撃が届く距離は拳や大剣より短い。)
また、拳や大剣はヒーローの手元から直線攻撃が発生するため、手元付近の敵にしか増矢の乗った多重攻撃がヒットしないが、刀の場合は前方の敵にはフロント+ダイアゴナル+サイド、横の敵にはダイアゴナル+サイド(+フロントorリア)、後方の敵にはサイド+リア(+ダイアゴナル)の複数の斬撃が命中するため全方位に大ダメージをたたき出す。これにより敵が大量に出現するステージでの範囲殲滅力は刀が最も高くなる場合がある。
近接攻撃時に前方からの衝突ダメージを1にする効果があるのだが、そもそも敵と密着しなくても増矢の乗った多重攻撃がヒットするため、近接攻撃時の被ダメージリスクが少ないのが刀の強み。ノックバックがかなり弱い武器なので、以前は近接攻撃中に横や後方から敵が突進してきて押し潰されるという欠点もあったが、現在は改善され遺物やグリフでノックバックを上げると全方位の敵を押し返しながら攻撃することもできるようになっている。ただし、軽い敵は吹き飛ばしすぎてしまうので、MCではなく小刻みに移動しながら追撃するなど工夫が必要。
前方からの衝突ダメージ耐性については、敵と密着することで最大限に威力を発揮するソードドラゴンのスキルと相性抜群。ALEで近接攻撃ダメージアップも付くので、刀と合わせて装備をおすすめしたい。
T+2の刀よりPEの拳の方が強いとも言われ、実際ほぼそうなのだが、これは近接攻撃の性能と機動力による部分が大きい。遠隔攻撃についても同一レアリティでの性能は拳が上回るものの、そこまで強いわけでもないので、T+2とPEぐらいレアリティに差がついているとさすがに遠隔については刀の方が遥かに高いダメージを出す(強化がほぼ無効化されるデュオなどのイベントは除く)。
近接武器と言えども可能であれば敵に近寄らずに片付けるに越したことはないので、レアリティ差が大きいうちはうまく遠隔で処理できる状況であれば刀の方が優位になることもあるようだ。
ただし、遠隔ダメージの優位性はワンパンチ、近接攻撃判定の優位性は跳ね返りで逆転されてしまうので、「スキルの揃いによっては」程度の話にはなってしまう。
名称 | バフ | 入手方法 |
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冥府のダガー | 負傷後に武器が強化され、短い間で攻撃力がアップ ※+15%? すべての武器:攻撃力+200 |
4200円/1000MS |
サンダーカット | 雷属性ダメージ増加:敵に命中した際、一定の確率で雷を召喚して敵を攻撃する ※参考動画 すべての武器:攻撃力+270 |
イベント限定 ※2023年6月に現金消費イベントでステルス提供 |
優雅の刃 | HP満タン時、攻撃スピードと回避率がさらに15%増加する すべての武器:攻撃力+200 |
2500MS |
龍鱗月斬り | 近接攻撃時、一定の確率で追加で光の刀を1つ放つ ※参考動画 すべての武器:攻撃力+285 |
イベント限定 ※2024年3月の魔王討伐戦で提供 |
ポセイドンブレード | 近接攻撃時に確率で追加で波斬りを発動する すべての武器:攻撃力+285 |
イベント限定 |
サンダーカットは見た目の派手さのわりに効果はまったく体感できずほぼ趣味用。
優雅の刃は刀の遅い攻撃速度をかなり改善してくれるが、条件の維持が厳しいので攻略よりは余裕のあるステージの周回向け。
この2つよりは一番安い冥府のダガーが無難に使えるようだ。
5.10.0で実装された龍鱗月斬りは実装時点で刀のスキンの中でずば抜けて強く、近接攻撃時にかなりの高確率で追加の近接攻撃を行う。(参考動画の黄色の斬撃)
追加の近接攻撃にも増矢が乗るので、近接限定のマルチショットが追加されるようなイメージが近いかもしれない。
刀の性能をワンランク上げてくれるので、刀使いなら多少無理してでも手に入れたいスキンである。